
代表取締役
下田 昌孝 (Masataka Shimoda)
「地域に必要とされる企業でありたい」 下田社長のまっすぐな想い
「当社は、何よりまず “地域貢献” が一番最初に出てくるような存在でありたいんです」そう穏やかに語ってくださったのは、株式会社アークス 代表取締役の下田昌孝社長。話が逸れても、戻ってくるのは「地域のために」というキーワード。それは社長ご自身の在り方であり、会社の土台を支える理念でもあります。
下田社長がアークスを立ち上げた背景には、会社としての大きな転機がありました。当初は下請けとしてスタートしましたが、40歳のときに元請け事業へと舵を切ります。
「やっぱり、自分たちのルールで、お客様に喜んでもらいたかったんです。お客様の喜びを積み重ねていくことで、最終的に地域への貢献につなげていける───そんなストーリーを描いていました」と社長は語ります。
サービスの質に対するこだわりはもちろん、ただ利益を追求するのではなく、結果として “地域に喜ばれる存在” になっていく。そのためには、自社で意思決定できる体制づくりが必要だったといいます。
「社員」がいる会社になってから、見えてきたもの
元請け事業に移行してからの年数は、まだわずか5~6年。もともとは外注先に仕事を任せるスタイルで、一人で回していた時期が長かったそうです。
「社員がいる会社になって、初めて “組織” というものを意識するようになりました。だからまだまだ会社としては “新人” みたいなものです」と笑ってお話しされる社長ですが、その表情にはどこか誇らしさが垣間見れます。
「お金儲けがしたいなら、社員なんていらないんですよ。だけど僕は、地域に貢献できる会社をつくりたかった。だからこそ、社員と一緒にやっていくことに意味があるんです」一緒に汗をかき、一緒に悩み、一緒に笑い合える仲間がいるからこそ、企業としての存在価値が高まっていく───そんな信念が、言葉の端々から伝わってきます。
「うちが大きくなればなるほど、地域への貢献ももっと大きくしていきたい。だからこそ、この思いに共感してくれる人なら、誰でも仲間になってほしいと思っています」下田社長は、企業の成長が地域への還元になるという視点を持っています。その考えの根底にあるのは、「地域に必要とされる会社でありたい」という強い願い。決して恵まれたスタートだったとは言えないようですが、地道に信頼を積み重ねてきたからこそ、“人と人とのつながり” の大切さを実感しているのでしょう。
「やっぱり、こうやって社員と一緒に語る時間が一番楽しいし、素の気持ちが出るんですよ。会議室でかしこまって話すと、言葉が硬くなっちゃって」
時折、笑いを交えながら話す社長の姿は、とても自然体でした。社員との何気ない会話や、食事の席で交わす未来の話。それこそが、社長にとっては何よりも大切な “経営” の一部なのかもしれません。
“仕組み” より “気持ち” を重視する経営スタイル
「組織ができている=稼げている、って思われがちですけど、僕は逆だと思うんです。お金を生み出す仕組みよりも、その中にある“人”の気持ちの方が大事」決して数字や制度を軽視しているわけではありませんが、下田社長は “感情” や “信頼” を土台にした経営スタイルを大切にしています。
だからこそ、「話しやすさ」「信頼されやすさ」が社員の間にも広がっており、会社の雰囲気にも自然とあたたかさが生まれているのでしょう。「社員が “この会社で働いてよかった” と思ってくれること。それが、僕にとって一番の喜びです」
株式会社アークスは、外壁塗装から『暮らしのアークス』として発展し、現在もさまざまな業務領域を拡大中です。社員も少しずつ増え、若手メンバーも活躍の場を広げています。そんな中、下田社長が一貫して語るのは「仲間づくり」の重要性です。
「会社って、社長一人で成り立つものじゃない。お客様にも、社員にも、そして地域の皆さんにも支えられているんです。だからこそ、この思いに共感してくれる人と、これからもっと一緒に進んでいきたいです」アークスの今後には、事業としての拡大だけでなく、“共感する人たちとともに作る会社” という、まっすぐな未来図が描かれています。
地域に根差し、人を大切にし、笑顔をつなぐ株式会社アークス。その姿勢は、これからもきっと、多くの人の心を動かしていくことでしょう。